「横浜情報文化センター」って知ってますか?
日本のテレビやラジオで放送された番組を保存している「放送ライブラリー」と新聞に特化した「日本新聞博物館」を備えた複合施設で、一般に公開されています。
と書いておきながら、実際に行ってみるまでこんな施設があるなんて知らなかったんだけども…。(;´∀`)
去年横浜旅行をしたときに、みなとみらい線の「日本大通り」駅でそのとき放送ライブラリーでやっていたNARUTOの企画展のポスターを見て、初めて知りました。
しかもなんと、事前に公式サイトからどんな番組が保存されているか調べることもできるんですよ!
行き当たりばったり横浜旅行の2日目をどうしようかと思っていたときに、そういえば、ちいさいころに1回見て、ずっと脳みそのハードディスクに保管されていて、ときどきムクッと起き上がってくる衝撃的だったドラマがあるけど、DVD化もされていないし、まさか見られないよね? と、半信半疑で検索したら、ありました!!
山田太一脚本の「終りに見た街」
この作品を知ってる人は、「ああ…!」って同感してくれると思うんですが、ひとことで言うと戦争を題材にしたドラマです。
ウィキペディアで調べてみたら、2005年に中井貴一主演でも放送があったようですが(知らなかった)、記憶に残ってるのは、細川俊之主演の1982年版。
ちなみに小説化もされています。
私がこどもの頃は、毎年終戦記念日の8月15日前後に戦争特番があって、そのなかでこども向けのアニメーションもあった気がするんだけど、そのアニメの延長のような気分でドラマを見た記憶があります。
内容は、平和な一家が終戦間際の日本に家ごとタイムスリップしてしまうという奇想天外かつ、実際に起こったら本当に怖い設定の話。
一家はタイムスリップしたあと、持っているものから着ている服まで、何もかもが戦時中の人とは違っていることから、この時代で生きていくために家を手放し、どうにか終戦まで目立たないようにして持ちこたえようとするんだけども、自分たちが知っている歴史をあらかじめ伝えれば、空襲などで亡くなる人を助けられるかもしれないと、結局立ち上がってしまうという…。
ほかにも主人公である細川俊之の幼なじみ、なべおさみとその不良息子も同時期にタイムスリップしていて、お互い未来に戻れると信じて助け合いながらやり過ごしていくんだけど、不良息子はお父さんと口喧嘩の果てに家出をしてしまったりと、いろんな要素が盛り込まれていました。
ずっと記憶に残っていたのは、このドラマが無事に終戦を迎えて、現代に戻るハッピーエンドではなかったということ。
これ、おとぎ話や少女マンガのハッピーエンド至上主義の世界しか知らなかったこどもの自分には、かなり衝撃的でした。(最後のシーンも衝撃的で、怖くて眠れなかったし、朝起きていつの間にか過去にタイムスリップしていたらどうしようかとも本気で心配した)
放送ライブラリー
受付で利用したい旨を申し伝えると、ブースを指定されました。
ひとり用〜3人用のブースがあり、今回はオカンと一緒だったので2人用ブースへ。
視聴したい番組はモニターの検索画面で調べるので、受付で伝える必要はありません。
ちなみに研究者は時間制限もなく視聴できますが、一般人は一回2時間までの制限あり。
ドラマはCMなしで、2時間内だったのでちょうどよかった!
※料金も無料です。
ヘッドホンをつけて画面を見つめて映し出された映像は、はるか昔に見たあのドラマ!
しかもデジタルだからか、古い作品なのに画像が乱れることもなく、キレイでした。
お話はもちろんぼんやりとしか覚えていなかったので、こんな設定だったのか! とか、細川俊之の奥さん役が、80年代にドラマで活躍していた中村晃子だったのか…! とか、いろんな発見がありました。(なべおさみが嵌り役だった!)
もし「終りに見た街」が他にも気になってる方がいらっしゃれば、横浜情報文化センターの映像ライブラリーへぜひ!
ライブラリーに登録されるまでには審査やらで時間がかかるみたいなので、昔見逃したドラマとか、懐かし番組などでDVD化されていないものを見るのがおすすめです〜!
私もまた横浜に行ったときに立ち寄りたいなと思ってます。
あと、企画展のNARUTOもちゃんと堪能してきましたよ(*´ω`*)
(コミックス全巻持ってる!!)